森茉莉はパンクだ

以下の引用は筑摩書房の全集「ドッキリチャンネル II 」69ページより

稀にだが、私の処におせっかいな文言の葉書がくる。私が、まだ小学校にも上がらない、四歳頃の記憶だと断って書いたものを取り上げて、四代目小さんは、唐茄子屋は遣らなかったの(中略)と、細い字で葉書に一杯書いて来る。世の中には暇人がいるものである。私は小説を書いていた頃、大変に苦しむわりに収入は現在の三分の一だった(中略)私なぞに葉書を書く暇に一枚でも、半枚でも文章を書いてみたらどうだろう。そうすれば、文章を書く苦労が解るだろうから、他人の書いたものに何のかのと文句をつけるようなことはしなくなるだろう。

間違ってるんなら訂正しとけよ、とは思うが、森茉莉だからねえ。だがそれがいい
あ、私は訂正されたいです。やさしく指摘されれば喜ぶほうです。
しかしこの人ほど、もの書く女子(書きたいと思ってる女子も含まれる)の示準化石みたいな存在になってる人っていないと思うがどうか。まあ大抵の人は「もうちょっと世知にたけたい」とは思ってるだろうが。