東京発倫敦行

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1230907893/より。

589 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/01/23(金) 21:49:50 id:N6Rr6GcX0
>>581
昭和二〜四十年代に活躍した、女流評論家の三宅艶子さんって人の回想録を以前に読んだ。
三宅さんの母親も一世を風靡した女流作家で、子供時代は当時としては、裕福に育てられた。

で、戦前の女学校時代の三宅さんのデート風景。(相手は婚約者で、新進の洋画家)
・学校(私立のお嬢様学校)は土曜なので、午前中に終了。待ち合わせの前に銀座に寄って
行き着けの美容室で髪を整える。帝国ホテルで落ち合い、そのままお茶。当時の帝国ホテル
では、アフタヌーンティーセットと言って、飲み物&ケーキのセットにダンス(生の楽団の
演奏だ!)が二曲ほどついていたセットがあったので、婚約者と軽く踊った後に、有楽町で映画を
見て、銀ブラを楽しんだ後、銀座で食事した後に帰宅。(これで、並レベルのデート・コース)

子供の頃は「昔の日本は貧乏で、今よりもずっと貧しい生活」がデフォだと思っていたけれど、
大人になってからは「金さえあれば、現代よりもよっぽで優雅な生活をおくれた人達がそれなりに
いた」んだと知ったよ。
スレチだけど、最近になって知ってビックリしたのは「東京発倫敦行」の列車チケットが実在し
(東京駅から列車で出発し、真鶴か門司で船で大陸に。韓国・中国から列車でシベリア鉄道に接続
し、列車で伯林・倫敦へ。発売元はJTB)船よりも早かったので当時のビジネスマンや留学生に
人気の路線だったとか。洋行=船だと思っていたので、まさか陸路の方が人気だったとは…。